• 安全な輸血療法と細胞療法を目指して

     輸血安全システム

     

    輸血用血液製剤は患者様の血液型、特にABO血液型とRhD血液型を合わせて輸血することが大原則となっています。 また患者様の中には、血液中に血液型抗原に対する特別な抗体を持っている人が2〜4%の割合(当院の場合)でいらっしゃいます。 その場合はその抗体と反応しない輸血用血液製剤を輸血する必要がある場合もあります。 この様に正しい製剤を間違いなく選択する為には、製剤の準備、適合性検査、製剤の供給、輸血の各段階で複数人での確認が必須となります。 但し人による照合作業には人為的ミスの危険性が常に存在します。 それら人為的ミスを回避するために、当部の輸血システムと院内の電子カルテシステムによるバーコード管理システムを導入しています。

     

     

     

    安全システムは輸血の申込みから実際の輸血するまでの間の、色々な段階で働いています。

    ①検査用血液の採血時

    患者様から検査用血液サンプルを採血する場合は、患者様の識別バンドのバーコード(外来採血の場合は書類上のバーコード)と採血管に貼られたバーコードをバーコードリーダーで読み取り、照合することで患者取り間違えを防止しています。

    ②輸血関連検査時(当部での作業になります)

    自動輸血検査機器への検査用血液サンプルの登録もバーコードで管理されています。検査データも電子カルテで申し込まれた患者様のカルテにそのまま送信されるため、検査結果の報告間違いも防止されます。

    ③輸血用血液製剤の準備と検査時(当部での作業になります)

    輸血が必要になった場合は電子カルテで医師が製剤の申込みを行いますが、その時に電子カルテに登録された血液型が一緒になって当部に送られてきます。当部の輸血システムでは患者様の登録された血液型以外の血液型の製剤や、違う種類の製剤、申し込まれた量と異なる量の製剤を準備しようとした場合にはエラーとなります。また、正しく検査が行われていない場合や適正でない数値が入力されている場合などでもエラーとなり、正しく検査がなされていない製剤が払い出されないように防止しています。

    ④輸血用血液製剤の搬送時(当部での作業になります)

    輸血実施時には患者様の診療科の医療スタッフが当部まで製剤を受け取りに来ますが、製剤の受け渡しにはその患者様の払出指示票、お渡しする製剤、払出者、受取者それぞれのバーコードを読み取り、違う患者様の製剤を間違えて渡すことのないようにしています。

    ⑤輸血実施時

    電子カルテの認証システムを使用し患者様の識別バンドと輸血用血液製剤のバーコードを読み取り、正しく準備された製剤であることを確認して輸血が開始されます。